「潜入取材、全手法」横田増生著
「潜入取材、全手法」横田増生著
著者は、日本に上陸してまもない頃のアマゾンの物流センターをはじめ、ユニクロやアメリカ大統領選のトランプ陣営など、さまざまな組織に潜入してその内実を告発してきたジャーナリスト。取材とは告げず、その組織や人物を至近距離から観察すれば、外面の下に隠された本当の姿が浮き彫りになる。それが潜入取材の魅力であり、威力であるという。
日本で潜入取材を専門とするジャーナリストが100人活躍するようになれば、社会に心地よい緊張感が生まれ、不正行為や不祥事の抑止力になると説く。さらに潜入取材の技術は、パワハラなどブラック企業で働く人にとっての護身術にもなり得るという。
本書は、自らの体験を語りながら、実践で身に付けた潜入取材のノウハウを公開した入門書。
(KADOKAWA 1056円)