(24)この家、呪われているんだわ
はぁ……と、睦代が鈍いため息をつく。いやなことを思い出したと言わんばかりだ。眉間には深い皺がふたつ。唇は微かに震え、目元にはマスカラが滲んでいる。
一方、朝美はなにやらワクワクが止まらなかった。職業病かもしれないが、こういう不穏な話は大好物だ。
「それで?」朝美は…
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