昭和最後の「完全試合」今井雄太郎さんは食堂手伝いで大忙し

公開日: 更新日:

“雄太郎伝説”が誕生したのは78年5月だ。

「それまでは二軍ではいい球を投げるのに、一軍では緊張のあまり、自分の投球ができない悪循環にはまってた。それでマウンドに上がる前、投手コーチだった梶本隆夫さんに“これが最後の先発のチャンスだから”と紙コップのビールを飲まされたんですわ。と、アルコールのせいか、その日は強気、強気のピッチングで勝つことができた」

 試合後、上田利治監督がビールを飲ませたことをしゃべり、翌日のスポーツ紙に大々的に報道されたのだった。

「日本シリーズでも飲んで投げたことがあるよ。ただ、断っておくけど、自分から飲んだことは一度もない。監督やコーチが“飲んでから行け”とゆうもんだから、ハハハ」

 同じ78年8月31日には史上14人目の完全試合を達成した。

ロッテ戦で、村田兆治さんが相手投手だった。最後の打者は投手ゴロ。緊張してボールが指から離れんような感覚は今でもはっきり覚えとる」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド