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西村賢太作家

 1967年東京都江戸川区生まれ。中卒。07年「暗渠の宿」で野間文芸新人賞、11年「苦役列車」で第144回芥川賞を受賞。近著に「痴者の食卓」などがある。

<第1回>下北沢って町は虫唾が走るんですよ

公開日: 更新日:

 先月27日、八重洲ブックセンターで行われた盟友・玉袋筋太郎氏とのトークイベントでも、焼酎の入ったコップ片手に「下北沢って町は虫唾が走るんですよ」と“舌好調”。これまで10代で2度、20代と40代で1度ずつの計4回、足を運んだことを明かし、「小学生の頃、鴨川つばめの原画展を見に行ったけどやっぱり嫌だった記憶しかない」と念押ししたのだった。そして改めて「下北沢だけでなく、世田谷区全体が嫌いなんですよ、なんだかね」。

 そんなアウェーとは一転、27歳から7年間住み続けた新宿・旧花園町は筆が進んだようだ。(つづく)

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