しゃべりすぎず 「ブラタモリ」支えるNHK桑子アナの腕
タレントが騒いだり食べたりする街歩き番組がやたら多くて食傷気味だが、中高年に人気なのが「ブラタモリ」(NHK)。「笑っていいとも!」が去年3月に終了して以降の新シリーズでは地方に繰り出し、おもしろさが増した感じだ。その土地の歴史の解説(このビルの立ってる場所は××時代は城だったとか海岸だとか)を交え、深みがある街歩きとして、他の旅ものより見ごたえがある。
先日は故郷・福岡を訪ねたタモさんがやけにうれしそうで、博多までの新幹線が開通した年、それに乗ってタレントを目指して上京した話をしみじみと語った。廃線になった電車も見学し、「乗ってたなぁ」と感慨深げ。
また、パートナーを務める桑子真帆アナが決してしゃべりすぎず、タモさんの緩さに合わせているのがいい。鉄道好きなのを白状したタモさんが「私が鉄道です!」と言うと、さりげなく「そこまで言いますか」と突っ込んでいるところなど、目立たないが腕がある。お父さんの旅に付き合ってる娘みたいな雰囲気にも見えるが、美人だし、実は当番組を支えている進行役として、もう欠かせない存在(一応ブレーク中だ)。