視聴率最低タイ「花燃ゆ」井上真央を“傷モノ”にしたNHKの罪
初回視聴率歴代ワースト3位という不名誉な記録とともにスタートして約1年。打ち切りを免れ何とか完走するもNHK大河「花燃ゆ」(全50話)の平均視聴率は12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。大河史上歴代ワーストタイの数字で幕を閉じることになった。
それでも制作陣は松山ケンイチ(30)主演の「平清盛」(2012年)のワースト記録を更新せずに終わり、今頃ホッと胸をなでおろしているに違いない。
主演の井上真央(28)が演じたのは、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の末妹だった文(後の楫取美和)。歴史的にほぼ無名の主人公の生涯を描くとあって、放送前から“バクチ大河”と危ぶまれたのは記憶に新しい。不安を抱えたままスタートし、2人態勢で始まった脚本家も途中からひとり、さらにもうひとり加わり……総勢4人が筆を執る異例の事態に。
視聴率が示すように“途中下車”してしまった視聴者は少なくなかったが、作家の麻生千晶氏は「評価するに値しない大失敗作」と一刀両断し、こう続ける。