ホッケー少年から俳優 立花裕大“生みの親”陣内孝則に感謝
撮影ではよく怒られました。「スタート!」の声がかかったのに、キョロキョロしてまばたきをたくさんしたり。稽古と本番って全然違うのにも驚きました。本番はエキストラがたくさんいて、本番の声がかかった途端シーンと静まりかえる……。でも、陣内さんは大きな声でこういう感じでやってほしいと実際にやってみせて、わかりやすく芝居をつけてくれました。「OK!」の声もすっごく大きくて。教えてもらううち、少しずつ自分が成長していくのを感じて、スタッフや共演者と仲良くなって撮影の最後には胸がいっぱいになりました。
公開されたのは中学3年になってから。ドキドキしながら見たけど不思議な感じでしたね。自分の顔がスクリーンにアップで映り、音楽とか、仲良くなった衣装さん、共演者のみんなとやったことが凝縮されてて。友達や親戚の反響もすごいし、自分でも親や友達と3回も見に行って撮影の時のことをどんどん思い出して……感動が蘇って俳優をやりたい! と思いました。
■洋服を段ボール何箱分ももらったことも
陣内さんは「やりたいだけやれ!」と言ってくれました。陣内さんの映画とか舞台も見に行かせていただいて少しずつ勉強。高校までは学業優先だったけど陣内さんが出演する「交渉人~THE NEGOTIATOR~」(テレビ朝日系)にゲストで出させてもらった時は自宅で直々に指導してくれました。