「弱者」の立場に立たない ミッツ・マングローブの“誇り”
「今は『私は弱者です!』って言った人が、勝ちなんです」(ミッツ・マングローブ/フジテレビ「石橋貴明のたいむとんねる」6月4日放送)
昨年、「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ)で、かつての名物コントキャラ・保毛尾田保毛男が登場し、物議を醸した。その名を含め、「差別」的だと。そのことに関し、爆笑問題の太田光に「見て傷つきました?」と尋ねられた、LGBTの当事者であるミッツ・マングローブ(43)は「私は保毛男ちゃんに、むしろ救われた世代」「からかわれた人もいれば、保毛男ちゃんみたいに振る舞えば、ひとつ、そこはギャグとしてからかわれずにいけるんだっていう人も半々でいる」と語った上で、言い放ったのが今週の言葉だ。
ミッツは、小5から中3までイギリスで過ごした。大学卒業後、再びイギリスに留学して帰国。昼は通訳、夜は2丁目のゲイクラブで「ドラァグクイーン」として舞台に立つようになった。
ある日のステージで、ミッツは「生歌」を披露。それがちょっとした波紋を呼んだ。なぜなら、日本のドラァグクイーンは口パク=リップシンクが伝統だ。「女装×生歌」という組み合わせは“違和感”満載で、その存在が“業界”内に知れ渡るようになったという。