自殺に続いてパワハラも 芸能事務所はやっぱり闇深いのか
「以前、小さな事務所が女性モデルの売り込みに来たので、記事のイメージ写真にお願いしたことがあります。しかし、訪ねて来た女性は宣材写真とは別人。ゲッソリしていて、まつげも眉毛も抜けていました。本人に聞くと、『ストレスで』とのことでした。その数カ月後、社長は麻薬の密輸で逮捕されましてね。ニュースにバッチリ出ていました」
小さな芸能事務所には見た目や話し方からして「カタギではない」雰囲気の社長や社員が多いという。前出の野島氏は、こう補足する。
「タレントのマネジャーなどのスタッフは、水商売系のスカウト能力がある人が採用されることが多い。社長の知人などからの紹介で入って、辞められないというパターンがほとんど。月給は優良事務所でも残業代込みで20万円ちょっと。従業員やタレントを奴隷のように使って搾取し、周りもそれに逆らえないのでパワハラが増長していきやすいのです」
すべてに当てはまるわけではないが、中小事務所なら「ホワイトは1割程度。グレーが6割、ブラックが3割でしょう」と野島氏。
子どもが芸能界入りを話し始めたら、契約内容はもちろん、社長やスタッフの人柄など、とにかく慎重に確認すべきだろう。