宇多田ヒカル 時代問わない別次元の才能と“人間活動”で…
「やはり、次元が違う。昭和だ平成だという時代でくくれるレベルではないのでしょう。かつて、日本の音楽シーンで歌がうまいというと、ドリカムの吉田美和さんの名前が挙がっていましたけど、宇多田さんはいきなり世界レベルで登場した。それは衝撃的でしたよね。そして普通の人が5~6回生まれ変わっても、得られないような成功を若くして手にした。すでに一生分は優に稼いだこともあってか、その後は売れなければとか、誰かに勝ちたいというような渇望にとらわれることなく、自分の人生のスケジュールを自分で決めて、生きているように見える。それがアーティスト活動にも奏功している」
■2度目の離婚でシングルマザーに
2010年に活動休止を発表したときは「人間活動のため」と表現した。休止中にイタリア人男性と再婚、翌15年に長男が生まれる。2016年に活動再開後、2度目の離婚を経験し、シングルマザーとなった。
「デビュー当時はご両親の不仲説を取り沙汰され、婦人科の病気も患うなど人生経験を積んできていることも、今の宇多田さんを形づくったと思います。音楽の才能は突出しても、ご本人にしてみれば、普通の『人間活動』とはまったく別のもの。そうした割り切りというか、考え方が宇多田さんの根幹にあるのではないでしょうか。デビュー当時、麹町の彼女が暮らしていたマンション前で直撃取材したときも、本当にごく普通の女の子という印象でした」(青山氏)
現在はロンドン在住という宇多田。青山氏の最初の直撃後、ブログで「面白かった」とコメントした平成の歌姫は今なら何と答えるだろうか。