「センター走る必要ない」の割り切りが生む伊藤沙莉の個性
かつては「どうしよう、埋もれてしまうんじゃないか?」と不安に押しつぶされそうにもなった。けれど、「え? うぬぼれてるかも」と考え直した。
自分はどう考えても、「清純派」だとか「正統派」のラインではない。ヒロインを演じることができる女優はたくさんいても、自分のようにクセのある個性的な役を演じられる女優はなかなかいない。
「別に競走というか、比べる必要はないなって。むしろ、このポジションはキャラクターがかぶることにおびえる必要がない」(同前)
センターを走る必要なんてないのだ。