過去最高視聴率9.7% テレ東音楽祭が示す音楽番組の可能性
先週放送された「テレ東音楽祭」(テレビ東京系)が5時間平均で過去最高の視聴率9・7%を記録した。テレ東としてはしてやったり、音楽不況の中で好視聴率といえる。今後、さらに化ける可能性ありではないか。
話題になったのは元KARAのハラの登場。他にも元モーニング娘。の辻希美と加護亜依の13年ぶりのユニット「W(ダブルユー)」、瞬間最高視聴率12.6%になったバブルガム・ブラザーズなど。
バブルの「WON’T BE LONG」をはじめ、番組テーマの「思わず歌いたくなる!最強ヒットソング100連発」にピッタリな曲が多かった。加えてジャニーズやAKBグループも揃っているから、若者から中年層まで幅広く見られたのだろう。
話題の出演者、例えばハラは自殺未遂とグループ内のゴタゴタもあったし、加護亜依はモー娘時代に未成年での喫煙問題があった。そんなスキャンダルで消えていた歌手を出演させたことで、視聴者が興味を持ち、数字が上がったと思われる。
折しも吉本芸人の“闇営業”騒動の最中、芸能界・テレビで大きな“出演基準”になっているのがコンプライアンス。犯罪は論外だが、テレ東は他局と違って“過去にやらかした”歌手にも手を差し伸べる寛大さや自由さがあり、視聴率にプラスになっているようだ。