香取慎吾に救いの手 公取委注意で分かった萩本欽一の偉大さ
〈慎吾ちゃんはことばが正直で裏がないからおかしいの。失敗を恐れなくてことばが素直。つくってないから仕事抜きに笑えるのね。バカやりはじめたらとてつもないところまでいっちゃって、届かないくらい〉(『ザテレビジョン』1995年3月10日号)
数々の才能を見いだしてきた萩本は、香取のバラエティー対応力に感心していた。それに呼応するかのように、香取もこう話していた。
〈小さいころから、人を笑わせるのが好き。収録ごとに雰囲気が変わるバラエティーの舞台でどんなアドリブを飛ばせるか、自分でも楽しんでます〉(『読売新聞 夕刊』1994年12月19日付)
「よ!大将みっけ」は残念ながら半年で終了した。その後も萩本は香取との新番組構想を周囲から持ちかけられていたが、「視聴率を取れないと迷惑を掛けるから」と断っていたことも、前述の「おじゃMAP!!」内で明かしていた。
確かに、80年代前半に“視聴率100%男”と呼ばれていた萩本も、85年3月の休養以降はヒット番組を生めなくなった。