志村けんさん「芸人運」にかき消された女性運と運命の相手
「ザ・ドリフターズ」のメンバーでタレントの志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。享年70。
志村さんが倦怠感を覚え自宅静養に入ったのが3月17日。19日に発熱と呼吸困難の症状が出て肺炎と診断され、港区の病院に入院したのが20日。実はこの日は志村さんの師匠で16年前に亡くなったいかりや長介さん(享年72)の月命日でもあった。
これは偶然なのか。志村さんは約10年前に筆者とのインタビューの中で、いかりやさんとの出会いについて〈昔、芸能誌に住所が載っていて、それを頼りに自宅に押し掛け、そのままボーヤ(付き人)になったんです〉と、照れくさそうに答えてくれた。
普段の志村さんのイメージはバカ殿のイメージとは正反対。〈人見知りだから〉と言ってこちらの質問に伏し目がちで答えてくれたのを思い出す。言葉にも力が無くボソボソと答えるものだから、失礼にも何度も聞き直してしまった。
そんな志村さんの熱愛絡みの取材したのは今から25年ほど前のことだ。フジテレビがまだ新宿区河田町にあった頃の話だ。