著者のコラム一覧
コトブキツカサ映画パーソナリティー

1973年、静岡県生まれ。映画パーソナリティー&映画心理カウンセラー。有働由美子、マツコ・デラックスと同じナチュラルエイトに所属。ハリウッドのエピソードから心理まで多角的に作品を網羅。水道橋博士も信頼を寄せる映画専門家。

渡部建様「横道世之介」主人公の生き方を参考にしてほしい

公開日: 更新日:

 映画パーソナリティー&映画心理カウンセラーのコトブキツカサが“今、旬な”人々に映画を処方して、より良い日々を送っていただこうという勝手なコラム。

 グルメなどの趣味を武器に、MCの地位まで上り詰めたお笑いコンビ・アンジャッシュ渡部建氏。僕も同世代で、昔はコンビを組んでいて、相方の児嶋さんとはマージャン仲間だっただけに、児嶋さんのラジオ謝罪は胸が締め付けられる思いでした。

 そんな渡部建氏に処方したい映画は、沖田修一監督の「横道世之介」です。長崎から大学進学のため上京してきた横道世之介(高良健吾)は極端なお人よし。社長令嬢の祥子(吉高由里子)に振り回され、周りが心配するほど。損得を考えず、人が困っていたら自分のことのように悩み、金を無心されると訳も聞かずに貸してしまう。世之介は人のために愚直に生きているからこそ、皆に慕われる存在でした。

 3、4年前、テレビ局で久しぶりに渡部氏にお会いした際、僕が挨拶すると帽子を取って会釈してくれたものの、目が合うことはありませんでした。視線の先は僕の後ろにいるスタッフさんで、彼らにアピールしているようで寂しかった思い出があります。芸能界での成功を目標に努力を惜しまず、結果を出したという点でもくろみ通りのキャリアを掴んだかもしれません。しかし今回、批判する人はいても、ほとんど渡部氏をフォローする人が現れないということは、本当の人間関係を築いていたのでしょうか。むしろ“そろばんずくな姿”が狡猾に映っていたのかもしれません。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動