著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

松坂慶子の父は最後まで結婚反対し孫を見ることもなく他界

公開日: 更新日:

 両親の後押しで児童劇団に入り、女優を目指していた松坂慶子。高校卒業後、大映専属に。1980年代、「火宅の人」「蒲田行進曲」などの映画で一躍、スター女優の仲間入りを果たしたが、女優人生の起点になる作品となったのが1971年「夜の診察室」だった。

 後に映画関係者から聞いた話は、当時の映画界を象徴する話だった。

「本来、主演は当時、売り出し中のセクシー女優・渥美マリだったのが、“もう肌を露出するのは嫌”と拒否したことで松坂が起用された。結果的にこの映画で松坂は注目されるようになり、スターの階段を駆け上がっていった。対照的に渥美は松坂に嫉妬するようになって精神的にズタズタになり、睡眠薬で自殺未遂を起こすなどした」

 女優がケガや病気で降板。「内心、手を叩いて喜んだ」といわれた時代。代役にとって巡ってきたチャンス。松坂はこの映画をきっかけに確実にステップアップし、松竹に移籍後もさらに活躍の場を広げていった。

 80年代に入るとTBS系ドラマ「水中花」に主演。主題歌「愛の水中花」がヒット。バニーガール姿で歌う松坂のセクシーさに男性は魅了された。ドラマの宣伝でインタビューしたことがある。TBSの楽屋だった。松坂は視力が悪く、話す時は顔を近づける。潤んだような瞳で話しかけられ言葉を失うほどだった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  2. 2

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  3. 3

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  4. 4

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  2. 7

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 8

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 9

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  5. 10

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北