小山田圭吾「いじめ問題」が飛び火…爆笑問題・太田光に視聴者が期待したこと
23日に開幕する東京五輪で、学生時代に壮絶ないじめを繰り返していたことを自慢げに語っていた小山田圭吾(52)が開閉会式の制作メンバーに加わっていた問題。ネット上では小山田に対する非難の声が日増しに強まっているが、この騒動がお笑いタレント、爆笑問題の太田光(56)にも“飛び火”した。
太田は18日のTBS系「サンデー・ジャポン」に生出演した際、いじめは言語道断としつつも、「(当時)サブカルチャーにそういう局面があったということ。その時代の価値観と今の時代の価値観がある。その時代の価値観を知りながら評価しないとなかなか難しい」などと話したのだ。
この太田発言に対して、ネット上は怒りの投稿が相次いだ。
<いじめを時代の価値観で片付けるのか><壮絶いじめが許された時代などない><そうやって『仕方ないよな』みたいな雰囲気を作るから、いじめ問題はなくならいのだ><いじめはサブカルチャーでも何でもない。ふざけるな>
問題への突っ込みどころが違う
小山田がいじめを告白した雑誌によると、壮絶いじめを行っていたのは、小学生から高校生の頃のよう。つまり、1970年代後半から80年代半ばにかけてだが、当時の壮絶いじめで思い出されるのは1986年に発覚した東京・中野区内の公立中学校をめぐる事件だろう。中学2年生だった少年が教師も加わった「葬式ごっこ」なるいじめを苦に自殺。新聞・テレビはこの報道で一色となり、社会問題化した。
少年だった太田も当時の記憶を振り返り、つい「時代の価値観」などと口走ってしまったのかもしれないが、そうであればとんでもない誤解であり、MCとしては失格と言わざるを得ない。
渦中の小山田は、<私が傷付けてしまったご本人に対しましては、大変今更ではありますが、連絡を取れる手段を探し、受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたいと思っております>との謝罪文を掲載したが、太田がこの問題に突っ込むのであれば、この謝罪文の中身についてだっただろう。
なぜなら、誰もがこの謝罪文に対して、「今ごろ?」「今まで謝罪していなかったのか?」「騒動にならなければスルーだったのか」と驚いたのは容易に想像がつくからだ。
そして、いじめ問題に対して、そういう程度の認識しか持たない人物を、東京五輪・パラリンピックの開閉会式メンバーに選んだ組織委もまた非常識であり、視聴者はそこにこそ太田に切り込んだほしかったに違いない。