著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<65>早貴被告は2億円を無心に来た家政婦のドラ子に「可哀想」と同情した

公開日: 更新日:

 20畳ほどの宴会場の中央に黒い机が置かれ、両側に5人ずつが椅子に腰掛けられるように配置してあった。野崎幸助さんと早貴被告が一番奥で、私とマコやんがその向かい、残りは従業員4人と造園会社の若社長である。

「それにしても不思議な日でしたね」

 社長との会話が始まった。

「例のお手伝いさんはお金を借りに来たんですって?」

「そや。2億円を貸してくれって言いだしたから呆れて怒ったよ。担保もないのに」

「信じられませんよね」

「貸してあげればよかったのに」

 早貴被告が口を挟んだ。

「借りることができなければ自殺するって言っているんですよ。1億円なんか紙切れって社長は豪語しているんだから、貸してあげればよかったのに」

「キミは自分の金じゃないからそう言うのであって、担保もない『貸して』は『ちょうだい』と同じなんだよ」

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