谷原章介MCの「アタック25」復活 ジャパネットたかたのBSテレビ局でなぜ?
どんなテレビ局が生まれるのだろう。地方創生を特色にしていて、「いいモノさんぽ」「大解剖!ふるさと納税」といった旅や各地の地元自慢に力を入れている。ドラマ・アニメなどエンタメ、サッカーやバスケットボール中継、子育てや健康など生活情報、趣味や教養、政治・経済の報道や解説、社会ドキュメンタリーもある。地上波テレビとほぼ同じラインアップだ。
注目したいのは硬派の報道番組。ジャパネットの創業者・高田明前社長は、核兵器禁止条約についても「戦争被爆国である日本は先陣を切って批准して、憲法9条を大事にしてほしい」と旗幟鮮明で、「一方の主張があれば、片方の言い分は必ずあります。日本ではこの話し合う部分が弱いのではないかという気がしてならないです。もったいないですね」と語っている。あさましい政治、内部留保を積み上げるばかりの企業体質、生活格差などの追及や討論も期待できそうで、政府・与党に気を使ってばかりの地上波テレビにイライラしている視聴者は、留飲が下がるに違いない。
経営は成り立つのだろうか。
「通販会社のテレビ局ということで、CMは集まりにくいでしょうね。でも、番組とスマホアプリを連動させるということですから、『アタック25』で谷原の着ていたスーツやネクタイがテレビショッピングで買えたり、ドラマのロケで使われた高級旅館の予約ができるようになったりするのかもしれません。BSですから、全国から注文が殺到するでしょう。CMが集まらなくても、商品販売で利益を上げれば元は取れるというそろばん勘定なんです」(メディアウオッチャー)
CMに頼らない民放というのは面白い。楽しみだ。
(コラムニスト・海原かみな)