テレビ界でナレーション仕事の争奪戦が勃発!人気俳優がこぞって「声だけ出演」するワケ
テレビ界で今、「ナレーション仕事」の争奪戦が勃発しているという。事実、有名俳優がナレーションを担当している例は枚挙にいとまがない。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)の長澤まさみ(34)、「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)の中山美穂(52)、「ぶらり途中下車の旅」(日本テレビ系)の小日向文世(68)、そして山田孝之(38)に豊川悦司(60)、松重豊(59)や西島秀俊(51)ら、人気俳優がこぞって声だけの出演を果たしているのだ。
その理由はズバリ、仕事内容だという。稼働時間を加味すれば、ナレーション仕事は芸能界で一番、実入りがいいと評判を呼んでいるからだ。
「メイクも衣装も必要ない。ここだけの話、朝起きてパジャマのままタクシーに乗ってスタジオ入りする女優も存在するくらいです。しかも、ケツ(終わり時間)が見えているため、次の予定も入れやすい」(芸能プロ関係者)
そして何よりも人気の理由は高額なギャラ設定にあるようだ。
「1時間番組の場合、それなりに顔と名前が売れているなら、最低でも30万円以上。高いと50万~60万円に及びます。ドラマのギャラの半分以下ですが、拘束時間や台本を暗記する手間を考えたら時給はドラマを優に超える。稼働時間は賞味、30分足らず。ベテランだと本テス(テストを兼ねた本番)で15分で終わらせてしまう猛者もいます」(放送作家)
さらにこの数年間は、新型コロナウイルスの影響もあり、感染のリスクが少なく、確実に需要があることも人気の秘密だという。
「ナレーターとして評判が高まれば、遠藤憲一のようにCMや映画の告知ナレーターなどの仕事の幅も広がってくる。エンケンは映画の番宣ナレーターで一財産をこしらえたと評判になっているんです」(前出の芸能プロ関係者)
長澤や中山も起用当初は「違和感がある」などと盛んにネットに書き込まれたが、その後も賛否はあるものの定着しつつある。「他局からも、ご指名でナレーター仕事のオファーが舞い込んでいるようだ」(前出の芸能プロ関係者)というからすごい。
あえてマネジャーにナレーション仕事を頼むタレントも増えているというから、令和4年はナレーション戦国時代の幕開けだ。