高校野球大好きピン芸人かみじょうたけし「球児のヒューマンドラマを伝えていきたい」

公開日: 更新日:

 実は岡田君とはひょんな出会いをしてます。彼は中学まで淡路島で軟式野球をやってて、全国大会ですごいバッティングをしたのを仙台育英の須江航監督が見てた。それで淡路島まで2回出かけて「大成君をください」とお願いしたんです。僕は、2年前に出版された須江監督の「二度消えた甲子園」を読んで感銘を受けていたので、知り合いを通して紹介してほしいと仙台に出かけました。そん時に監督が「とっておきの選手がいます」言うて呼んでくれたのが岡田君やった。彼に「俺のこと知らんやろ?」言うたら、「ウチのお母ちゃんはかみじょうさんがテレビに出てると同じクラスやったといつも言ってます」言うから「いったい君は誰や」(笑)って話になって。ずっと応援してたんです。

■感動的やった生駒高校と天理高

 もうひとつ、奈良大会の生駒高校も感動的やったね。生駒高校は3年生一人一人に千羽鶴を折る伝統があるんです。今年は16人だから1万6000羽鶴。春も夏も智弁学園を倒して天理との決勝戦。初めて決勝戦までいっていよいよ悲願の甲子園出場という前日。コロナでキャプテンの熊田颯馬君以外のメンバーはほぼ入れ替わった。決勝は天理に0対21で負けたけど、熊田君は最後まで笑顔でやり切るぞって。その顔が画面に映し出されました。天理は天理で手を抜いたら相手に失礼やと全力で戦ったけど、九回2アウトの時に全員がマウンドに集まって、キャプテンが自発的に「優勝しても喜ぶのはやめよう」と円陣組んで。優勝インタビューでは監督もキャプテンもうれしそうな表情はせず、「甲子園でも頑張ります」と粛々と答えてました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方