高校野球大好きピン芸人かみじょうたけし「球児のヒューマンドラマを伝えていきたい」
例えば奈良は奈良テレビ「ドラマティックナイン」という番組をやっているので全部見ます。これまで全部で500試合は見たんと違うかな。夏は甲子園も含めて100試合は見てますね。
■ホームラン100本、160キロのボールとかは興味なし
僕は100本ホームランを打つとか、160キロのボールを投げるとかはどうでもよくて。高校球児の人間的な成長や高校野球を通したヒューマンドラマをこれからもずっと見ていきたいと思っています。
例えば引退式というのがある。負けると引退する高校3年生は、試合が終わった後、引退式をスタジアムの広場でやるんです。監督、キャプテンが話し、3年生全員が挨拶する。それを見ていた父母も挨拶する。「今日で本気の野球が終わります」「朝5時に起きて弁当を作ってくれてありがとう」「送り迎えしてくれてありがとう」と言って3年生も父母も抱き合ってワンワン泣く。
1年生はなんでという目で見てるけど、3年になるとやっぱり同じように泣く。要するに、2年半で野球を通して何かを学び成長する。それを見てホンマ、ちょっと行儀悪いなと自分で思う時もあるけど、泣けるし、グッときますね。