安倍氏国葬のテレビ生中継に“逆説的”だが意義が…テレ東はお馴染みの独自運転
「何なんだ、この人数は」。
3連休の最終日は台風一過、秋の行楽日和とあって、皇居を周回する皇居ランを楽しむランナーも多かったが、異様だったのはそこかしこに立つ制服姿の警察官。27日の安倍氏の国葬へ向け、警視庁は日本武道館を中心に2万人規模の警備態勢で臨むという。
幹部は「信頼回復の第一歩」と息巻いているそうだが、前々日の早朝からランナーまで警戒対象といわんばかりなのである。
国葬当日はNHKや民放各局は午後2時から生中継。もっとも全局が横並びというわけではなく、独自路線を歩むのがテレビ東京。テレ東は国葬については5分間の「報道特番」のみを予定しており、国葬そのものの中継はなく、午後1時45分からは通常通り「午後のロードショー」を流し、セントバーナード犬が騒動を巻き起こす米映画「ベートーベン」をラインアップしている。
「吉田茂元首相の国葬があった1967年秋、テレ東の前身である東京12チャンネルは追悼番組を組み、日本武道館から中継もしている。今回、特別編成を見送った理由については発表していませんが、テレ東は過去にも他局が特番を組んだケースであっても“通常運転”でしたから」(マスコミ関係者)