大河「どうする家康」最終回…NHKが松潤家康と視聴者の“有村架純ロス”に妄想演出で応えた
NHK大河「どうする家康」の最終回は、大坂決戦がクライマックスを迎え、家康(松本潤)は乱世を終える覚悟で自ら前線に立った。徳川優勢で進み、茶々(北川景子)と秀頼(作間龍斗)は最後まで戦うが自死を決意。ついに豊臣が滅びていった。
ストーリーが史実よりも物語の方が圧倒的に多く、おとぎ話のような側面もあった。ただ古沢(良太)脚本と松潤家康がマッチしていたので、それはそれで狙い通りだったのかもしれない。
■北川景子は「怪女」を演じられる女優に
“北川茶々”の最期は、家康の最期を超える派手なインパクトだった。こんなにフォーカスするのならば、忘れられないほど北川景子の発狂する姿が見たかった。美しすぎるだけだった。しかしながら、涙を流し、血を浴びながら吐き捨てて逝ったセリフは「どうする日本」であり、淀殿(茶々)に言わせたのは狙った通りだったのでは。北川は、お市との2役により、「怪女」を演じられる女優として印象づけられた。
最後に瀬名(有村架純)がまた登場したのには驚き。家康の孤独感を表したかったのか。築山事件は家康の人生にとって大きな事件の1つではあるが、ラブストーリーになるほどではなかろう。