なぎら健壱さんは71歳でも休肝日なし 「『嘘つけ』と言われるけどイタリアンでワインが好き」

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なぎら健壱さん(フォークシンガー、タレント/71歳)

 なぎら健壱さんは、何冊も酒場の本を出すほどの大の酒好き。しかし、年齢とともに体がついていけなくなっているようで……。

 若い頃はカクテルなどにはいかなかったし、そもそもウイスキーも水割りをやらなかったんです。いつもロックかストレート。本当に好きになったのは20代の半ばかな。

 ミュージシャンで食えなくて建築現場で働いていた23、24歳の頃は職場に友人ができて一緒に飲むのが楽しかった。下町の一杯飲み屋にはまだメジャーではなかったホッピーがありましてね。70円。今みたいに氷を入れるとかしなかった。

 当時の日当が5000円で、一杯飲み屋のつまみで食事も済ませて一晩700円くらいだったかな。あまり覚えてないけどね(笑)。

 その後はミュージシャンで食えるようになったけど、音楽仲間とは飲みに行かなかったですね。乱暴な時代でみんな楽屋でしこたま飲んでいたから、わざわざ外へ行くことがなかった。打ち上げで飲むことはあっても、普段の付き合いはなし。

 私は酒場が好き。一人じゃなくて友だちと飲みに行きますね。私にとっての酒場は酒だけをたしなむものじゃないんですよ。会話や店の雰囲気にお金を払ってる。店で仲間としゃべってるのが好きでね。酒だけが好きなら酒を買って家や公園で飲んでりゃいいわけですから。

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