ウエンツ瑛士の苦言が象徴するTVの衰退 “パパ活不倫”議員辞職「大々的に報じる必要あるのかな」
フジ系「おはよう!ナイスデイ」「とくダネ!」などでリポーターを務めてきた小柳美江氏はこう言う。
「ウエンツさんのおっしゃる通りだと思います。先日も岸田総理が国賓待遇で渡米し、連邦議会で演説したときも華やかな部分の報道ばかりで、あの訪問でどんな約束をしたのか、それは日本の国益になるのかという疑問はほとんど扱われませんでした。私たち国民にとって一番大切なことなのに。旧ジャニーズ問題も昨年ようやく重い腰を上げたのに、今年に入ってまるで一件落着したかのよう。性被害者たちへどんな補償をしたのかまで伝えるのが報道機関の役割なのに、その後の動きを取り上げていません」
スポンサーの目を気にし、永田町には腰が引け、またジャニーズなど大手芸能プロには忖度というのは今に始まったことじゃないという。
「私自身、もっと他に取り上げるべきネタがあるのにと思いながら、取材をしていたことは多々あります。局側としては視聴率を考えて話題性のあるものを取り上げるのは当然ですが」とも小柳氏は振り返ったが、それでも、いろんな壁にぶつかってきたのだろう。