ウエンツ瑛士の苦言が象徴するTVの衰退 “パパ活不倫”議員辞職「大々的に報じる必要あるのかな」
■他人のフンドシばかり
ワイドショー出身のメディア関係者は日刊ゲンダイにこう言う。
「数字(視聴率)狙いは昔からですけど、昨今はネットでの再生回数、登録者数などを真っ先に考えて制作しています。時事ネタのみならず、エンタメの特集までも、担当者は自身の感性で選んでいない。音楽評論家も、中村とうようさんや渋谷陽一さんのような、個性豊かな人が出てこない。ワイドショーが、現場取材をしなくなって久しいですが、どのジャンルも現場を踏んでいないのです」
その結果、どの番組を見ても金太郎飴のようになり、同じネタを繰り返すばかりに。
「取材は独自の画(映像)を狙うのが当たり前だったのが、自分たちで汗をかかず、文春の動画とか、他人のフンドシで相撲をとってばかり。これではディレクターは育ちません。現場で独自ネタ(スクープ)を抜いたり、抜かれたりの経験こそ大切なのに。聞いた話だと、最近のADさんは、ディレクターになりたくないそうです。規制や足かせばかりで取材もできず、プロデューサーに怒られてばかりの姿を見て、そう思うのだとか。それも分かる気がします」
テレビの衰退は自業自得というわけだ。