小松政夫さん「僕のギャグにはモデルがいるんですよ。先生や先輩や同僚が実際に言っていたことを誇張してるから」
半世紀以上前は「ドギツさの関西」「小洒落た(小粋な)関東」という感が強かったでしょうか。そんな中、関東発でありながら「電線マン」や「しらけ鳥」はもちろん、数多い“バカバカしいギャグ”を一生懸命にやってらっしゃる小松さんが大好きでした。
本番前の打ち合わせで「大ファンです」と握手をしていただき、小松さんのギャグは普段使っている言葉が多いので、わかりやすくて好きだったことをお伝えすると「なぜかっていうと僕のギャグにはモデルがいるんですよ。先生や先輩や同僚が実際に言ってたことを誇張してるから」「いつも親父さん(植木等さん)についていて、シャボン玉ホリデーなんかのリハーサル中に、現場が止まると『松崎(小松さんの本名)なんかないか?』って聞かれるから、上司の口癖だった“知らなぃ知らなぃ知らなぃ”とかを大げさにやると『それいけるじゃないか! おまえ(本番で)やれ!』って言われて、急にテレビに出たのよ。それで“みんなどんなことを言ってたかな~”って必死で思い出してましたよ。観察力って大事なんだよね」。どんどん教えてくださるので「続きは本番で」「そうだね(笑)」と初めてお会いしたとは思えないほど冗舌にお話ししていただきました。