周りの目は正しいと悟り 唐沢寿明は役者として突出した個人になれた
「僕らは大体、仕事といったらダムに行くか、採石場に行くか」
(唐沢寿明/TBS系「日曜日の初耳学」6月23日放送)
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日本を代表する俳優である唐沢寿明(61)が、無名時代に特撮ドラマのスーツアクターだったことは有名な話だ。ブルース・リーに憧れ、役者を志し、15歳のときに東映の守衛に直談判。それがきっかけとなり、16歳で東映アクションクラブに所属し始め、「仮面ライダー」シリーズのショッカー役などを務めていた。
その当時を回想して語った一言が今週の言葉だ。続けて「いい経験でしたよ。仲間意識が生まれた。個人プレーはダメっていうのを学んだ」と振り返っている。
だが、このままでは表舞台に出る役者になれないと感じた唐沢はクラブを離れた。転機になったのは、1987年の舞台「ボーイズレビュー・ステイゴールド」への出演だ。そこで出会った三生社・社長の橋爪貴志子から、チノパンなど爽やかな服を渡され、それを着てオーディションに行くと、それまでが嘘のように合格することができた。