宝塚退団後に低迷も 天海祐希を救った唐沢寿明からの誘い
1987年、73期生として宝塚歌劇団に入団。わずか1年目で新人公演主演に大抜擢されてから、男役の頂点を極めた天海祐希(49)。95年、28歳の時に退団すると舞台女優を封印して、映像の世界にチャレンジ。ところが数年以上低迷していた。
宝塚男役出身の著名な女優といえば、大地真央、涼風真世、一路真輝、真矢ミキを挙げられる。「白熱ライブビビット」(TBS系)でMCを務める真矢以外は、全員がミュージカルスターだ。ところが退団後の天海は、素の自分と舞台の自分をかたくななまでに切り離そうとした。もがいていた頃の心境を03年の某女性誌で次のように激白する。
「天海祐希が、とてつもなく大きな存在になってしまって(中略)、それが、退団と同時に自分のところに戻ってきた気がして、これで一緒に歩いていけるかとも思ったんです」
男役を払拭しようとした天海が、それを受け入れて、テレビや映画、舞台で活躍できた理由は何か。
「02年NHK大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』で共演した唐沢寿明に相談したことがきっかけです。『うち、来る?』と唐沢が大手事務所・研音に誘ったのです」(芸能リポーター・川内天子)