70年代アイドル伊丹幸雄さんは69歳でも歌手現役!「もう1回、ブレークするのが夢」
■30歳のときに結婚した2歳年下の妻と2人暮らし
さて、福井市出身の伊丹さん(本名・谷出正幸)は、北陸高校を1学期で中退し、歌手を目指して上京。グループサウンズ「ザ・ワイルドワンズ」の付き人を経て72年、「青い麦」でアイドルデビューすると、甘いルックスと純朴な歌声で高い人気を獲得した。
「デビュー前はジャニーズ事務所のジャニー喜多川さんに5、6回スカウトされ、応じる寸前でした。ジャニーズ事務所に入っていたら、ジャニーさんの餌食になって、今頃、社長になって……というのは冗談ですが、芸能界は結局、売れたもの勝ちですよ」
81年には、「ビートたけしのオールナイトニッポン」で取り上げられたのを機に、「オレたちひょうきん族」の“タケちゃんマン”のコーナーのレギュラーになり人気が再燃。
「タケちゃんはシャイで、カメラの前以外では無口。僕が人気に乗じて歌手として再デビューしたときは、新曲発表会にわざわざ来てくれました。さんまちゃんは4、5年前、仕事で大阪へ行ったとき、ウェスティンホテル大阪のエレベーターでバッタリ。彼は売れてからも全然変わらない。『お~元気か!?』って声をかけてくれました」
30歳のときに結婚した、2歳年下の元英語教師と2人暮らし。
「1人息子はニューヨーク大学を出て、今は会社勤め。38歳で、まだ独身。自分が老け込みそうだから、孫が見たいとは、あんまり思わないですね」
(取材・文=中野裕子)