フジテレビCMスポンサー撤退ドミノで窮地なのに…「前代未聞のずさん対応」と識者2人がバッサリ

公開日: 更新日:

 すると17日、港浩一社長の会見が開かれたが、「第三者委員会を設置する」と繰り返すばかりで、「プライバシー保護」を理由にほぼゼロ回答。さらに第三者委員会は、(公正な調査が期待できる)「日弁連のガイドラインに沿ったものではないと思う」と述べ、火に油を注いだ格好に。フジテレビのこの対応に、翌18日からトヨタ自動車、日本生命など75社にのぼる企業のCMの差し止めが相次ぎ、フジは現在、絶体絶命の窮地に追い込まれている。

■性加害、人権問題の意識の低さが露呈

 元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏はこう話す。

「港社長の会見は、同業他社はもちろん、メディアを敵に回したことが大失敗でした。他のテレビ局もクラブには入っていないので、交渉の末ようやく会場に入れてもらえたのが1人、しかもテレビ局なのに映像を撮らせないのだからメディアも怒るし、フジの報道局が今後映像を撮らせてもらえなくても文句が言えない。社員を苦しめるためだけにやった会見にしかなっていません。同業他社も同じように見られることに怒りを覚え、結果的に『最小限で問題を収束させようとして大ごとになった』会見でした」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”