“最凶”寒波でこじらせる人急増 「しもやけ」の正しい対策
2月に入り、大雪に2度も襲われた関東だが、この記録的な寒さにより患者数が増えているのが「しもやけ」だ。いや、増えているだけじゃない。しもやけをこじらせている人も多いのだ。川端皮膚科クリニック・川端康浩院長に話を聞いた。
■潰瘍にまでなる人も…
「しもやけは、最低気温が5度を下回り、1日の気温差が10度以上になると、温度差によって血管の収縮時に障害が起こって発症しやすくなります。今年は最強寒波襲来の年。平均気温も大幅に平年を下回っている地域が多い。それが、しもやけが増えている原因です」
“たかがしもやけ”と侮ってはいけない。足や手の指がパンパンに腫れ、日常生活に支障が出たり、いつもの靴が履けなくなる。耐え難いかゆみや痛みがある。ひどくなると、患部が赤く膨張し、水ぶくれになって崩れて潰瘍になることも……。ここまでいくと、完全に治るまで時間がかかる。
「しもやけが一般的だった時代は、軽症のうちに市販薬を塗るなど対策を講じる人がほとんどでした。しかし近年は、しもやけ自体を知らない人もいて、気付きにくく、重症化してしまうこともあるのです」