血圧、アレルギー、睡眠が変化 暖かい家は健康寿命延ばす

公開日: 更新日:

■簡単なリフォームでも効果あり

 東京都健康長寿医療センター研究所の高橋龍太郎副所長は言う。
「高齢になると、家の中で過ごす時間が長くなります。寒い時季に外出する際は、厚着をするなどそれなりに寒さ対策をして出かける人も多いのですが、家の中では薄着のまま過ごしているケースがほとんどです。断熱レベルが低い家は外気温に合わせて室内の温度も下がりますから、温度変化によって血圧が急激に上下動するリスクがアップします。部屋全体が暖まっている適温での生活が、血圧を安定させることにつながります」

 さらに、高断熱の住宅は外気の影響が少なく、湿度をコントロールしてカビの発生を抑えることができる。

「カビはアレルギーを悪化させる大きな要因です。断熱レベルの高い住宅で、目、鼻、皮膚などのアレルギー疾患が改善されるのは、カビによる影響が少ないためだと考えられます。ニュージーランドのオタゴ大が2年間にわたって古い家1400戸を対象に行った大規模調査では、断熱改修した住宅は湿度変化が少なく、断熱材入りの家の住人の方が、風邪や気管支疾患によって学校や会社を休むケースが少なかった。カビの臭いが減り、通院や入院も減ったという結果が出ています」(高橋副所長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる