盲目治療に成功? 米フロリダ医師の「報告」が世界に衝撃
ワイス医師は実験結果を医学誌に発表。同じ方法で278人の黄斑変性症、緑内障などの患者を治療し、6割がある程度、視力を回復したとも報告しています。
しかし、医学界では批判の声が上がっています。事前に動物実験を行っていないこと、患者に治癒を約束していないこと、視力が戻った科学的な解明がなされていないことが理由です。
一方で、6割もの患者に効果があったことに希望を見いだす関係者も少なくありません。ワイス医師自身は「多くの患者を救ったペニシリンも、最初はその効用が分からなかった。一人でも多くの患者を救うことが重要」とコメントしています。
▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。