“様子見”で死に至るケースも 「脂肪肝」治療の誤解と対策

公開日: 更新日:

 ところが、医師、患者ともにNASHの認知度は低く、医師から「様子を見ましょう」と言われ、放置されているケースは珍しくない。

「肝臓がんになる前に治療できただろうという人が、かなりいる印象です」

 最新情報も含め、次のポイントを押さえておきたい。

【肝機能の数値だけで「深刻度」は判定不能】

 脂肪肝は肝機能の数値でチェックする。

「しかし、脂肪が蓄積されているだけなのか、炎症や線維化を起こし進行しているのか、今後、より進行して肝硬変、肝臓がんへ至りやすいのか、検査をしなければ分かりません。数値と治療の緊急性は必ずしも一致しないのです」

【MRIの結果で治療計画を立てるのがベター】

 前述の「深刻度」は、生検で調べる。しかし、問題点がいくつかある。

「まず、入院が必要。次に出血などの合併症の恐れがあります。さらに、生検で見る肝臓の組織は肝臓全体の5万分の1ほどなので、『本当の状態』が分かりづらいのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで