実は、妊娠中絶は、これまで常に大統領選の争点でもあり続けてきました。保守派の共和党候補はプロライフ派、リベラルの民主党はプロチョイス派という図式です。
つまり、トランプ候補は反対派。「中絶した女性に罰則を」と発言して炎上し、その後、発言を撤回しています。プロチョイス派のクリントン候補にとっては、今回の判決が追い風になると予想されています。
また、新大統領が指名するとみられる9人目の判事(スカリア判事の急死後、空席)が誰になるのかで、今後のアメリカの憲法解釈に大きな影響が出ることが改めて浮き彫りになった形です。