終末期の患者にとって「在宅酸素療法」は意外に効果がない
では、夜の症状はどうでしょうか? 前者で7%、後者で11%と、むしろ空気を流したグループで改善度が大きい傾向にあります。
在宅酸素療法の導入は、多くの呼吸困難の患者の症状をやわらげます。
しかし、終末期の患者にとっては、症状をほとんど改善しないばかりか、チューブにつながれ、医療費の負担を増やすだけの“有害な医療”かもしれません。少なくとも、酸素が足りないのだから酸素を吸わせてあげればよいという単純な話でないことは明らかなのです。