俳優・真夏竜さん語る「進行性胃がんと闘って得たもの」

公開日: 更新日:

 2004年秋に「進行性胃がん」で「余命半年」と宣告されたんですけれど、あれからもう13年経ちましたね(笑い)。

 当時、胃の痛みを感じながら舞台に出ておりました。稽古中から胃壁を指でつつかれるような違和感があり、近所の町医者に行くとレントゲンを撮られて「胃炎です」と診断されたんです。で、胃薬をもらって飲んでいましたが、まったく良くなりませんでした。

 その後、症状は「指でつつかれる」から「指で押される」に変わり、舞台の幕が開くころには「指でつねられる」になって、しまいには「ペンチでつままれる」くらいの痛みになりました。さすがに「これは尋常じゃない」と思いましたよ。でも、舞台を途中で降りるわけにはいかないので、終わるまで耐えたわけです。

 舞台が終わってすぐに大きな病院に行くと進行性胃がんと診断され、ステージ3Aという厳しい状態で「即入院」と言われました。こういうとき、よく「頭が真っ白になる」なんていいますけど、自分でも不思議なくらい冷静で「そうですか、しょうがないな」という印象でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  2. 2

    五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  4. 4

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは