都立8病院の収支決算 28億超の補助金でも「広尾」は赤字
黒字幅がもっとも大きい多摩総合も、多摩地区のERを担当しています。こちらは病床利用率が90%を超えており、外来患者も1日当たり1600人以上(広尾は673人)に達しているなど、好調に見えます。しかし、負担金・補助金などの総額は実に56億円。それでようやく12億円の黒字が出ているのです。
本庁(東京都病院経営本部)は医療を一切やっていませんが、都や国から33億円もの負担金・補助金を入れてもらっています。そこから職員の給与や各種経費などを払っているわけですが、6億円の黒字が出ています。つまり、いちばん楽なのは「お役人」ということなのかもしれません。