眼科で異常なしの目の不快感は「心療眼科」で改善する

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「彼らは眼球は正常であり、別のところに問題がある。眼科では通常の視力や目の病気を診るため『異常なし』となる。精神科受診を勧める場合もありますが、精神科では『目の症状なら眼科へ』と言われがち。患者さんはどこに行っても不調の原因がわからないままなのです」

■一般眼科と違い眼球以外の異常も診る

 ほかにも、①目の不調が持続するが、その不調に対応する目の異常がないか乏しく、眼科的な治療法が見つからない②眼科の手術後に患者自身の術後の満足度など理想の状態と違う。あるいはかえって悪化したと感じ、精神的症状などが出てくる③失明するのではないかという不安などから精神的症状が出てくる。これらの訴えは心療眼科の領域になる。 

「脳に入る情報の9割近くは視覚を介しており、目や視覚の不調は日々の生活にダイレクトに影響を与えます。その状態が長く続けば心の病にもつながります。ところがこれまで、眼科も精神科も心療内科もそういった症状の方々に十分に対応できていなかった。だから、心療眼科を立ち上げたのです」

 脳の状態をはじめ、必要と考えられるさまざまな検査を行う。薬物の副作用で起こっている不調もあるので、服用薬の確認も外せない。問題点を突き止めることが重要だ。

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