村野武範さん<2>治療を受けられると言われ涙が出るほど嬉しかった

公開日: 更新日:

 週1回の抗がん剤投与が計9回行われた中、放射線も同時進行で1回数分~15分程度、平日に行われた。

「最初の5回は通常の放射線。その次はIMRTを15回、そして陽子線が17回と、合計37回の放射線治療を受けました」

先進医療特約で自己負担ゼロ

 IMRTとは強度変調放射線治療と呼ばれ、腫瘍にピンポイントで放射線を当てられる照射技術によって照射量を従来より多くできる。そして陽子線治療は、水素の原子核である陽子を光速近くまで加速してがん細胞に当てる。従来の放射線は体表面に強く当たり、深くなるほど弱まるのに対し、陽子線は深いところにエネルギーのピークをつくれるため、正常な組織へのダメージを減らしながら深い部分に強く照射できるのが特徴だ。

「費用は280万円ぐらいかかりました。先進医療は保険が利きませんから。でも、たまたま医療保険に先進医療の特約を付けていたんです。それも、70歳になる前に保険屋さんに言われるがままに。追加した掛け金は月々500円ぐらいのものです。そのおかげで自己負担はゼロ。本当ですよ(笑い)」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した