皮膚が色を感じる不思議 タンパク質「オプシン」が作用か

公開日: 更新日:

「私も学生たちに協力してもらい、赤色と青色の折り紙を置いておき、目隠しをした状態で手をかざしてもらう実験をしました。すると、かなりの割合で当てました。訓練するとある程度分かるようになることもあるといわれますが、訓練していない学生でも偶然以上の割合で分かる結果が出ました。どうやら、皮膚自体が『赤は温かみ』『青は冷たさ』を感じ取っているようなのです」

 不思議な現象だが、大きな色の違いであれば皮膚が感知できる可能性はあるという。その理由は、目と皮膚に共通する物質の存在だ。目の網膜には「オプシン」という光の色(青、緑、赤)をとらえるタンパク質があり、この3つの色をとらえることで赤から紫までを脳が感じることができる。そのオプシンが皮膚にもあることが分かってきたという。ただし、皮膚のオプシンがどう作用するのかは分かっていない。

「タコやカメレオンなどの動物は、周りの環境に合わせて皮膚の色を変えます。それも『目』→『脳』→『皮膚』というルートではなく、皮膚自体が周りの色を感知して環境に同化します。人も皮膚自体が何らかの形で可視光(色)を感知していてもおかしくありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ