完治まで1年かかることも…中高年は足首捻挫を甘く見ない

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■靴底の減り方に左右差があれば要注意

 治療は、ずれた靱帯を元通りにしたうえで、骨折を治さなければならず、手術が必要。術後リハビリも行うため、当然治療は長引く。

「神経が切れていたり、骨の治りが悪いこともあり、人によっては治療に1年近くかかることもあります。その間、体を十分に動かせないために全身の筋肉が衰え、高齢者の中にはそれが原因で寝たきりになる例もあります」

 リハビリを十分に行わないと足首の可動域が狭くなり、再び捻挫したり、つまずいたりして、将来、大腿骨を骨折する大ケガにつながりかねない。

「そもそも軽傷の捻挫でも痛みや腫れが引いたから大丈夫と考えたら大間違いです。捻挫後、自分でも気づかない、体のアンバランスが生じて思わぬ場所の骨が摩滅するなどして、膝や股関節、腰が数年から数十年後に傷むケースがあります」

 では、捻挫を予防するにはどうしたらよいのか?

「まず、左右の靴底の減り方に違いがないか、チェックしましょう。違いがある人は、歩いたり、走ったりするときに正しい体重移動ができておらず、足先が常にぶれている可能性があります。そういう人は足首を正しく保つための靱帯を鍛えるといいでしょう。具体的には椅子の背もたれを持って立ち、つま先立ちする運動を無理のない範囲で行うことです」

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