人の目では不可能 AIによる内視鏡で大腸がんを確実に発見
「存在しているポリープのうち、AIが正しく検出できた確率である検出感度は98%。AIがポリープとして検出したもののうち、正しくポリープであった陽性的中率は91.2%。内視鏡医であっても発見が容易でないポリープに限っても、検出感度93.7%、陽性的中率は96.7%と高検出率でした」
すでに臨床の現場でAIを使った大腸内視鏡検査を行っている。来年以降は、国立がん研究センターなどと共同で、AIを用いた場合と用いない場合とでは検出率に差があるのかなどを研究していく予定だという。
「さまざまな条件によって生じてしまう見落としが、今後は減少するだろうと期待しています」
課題もある。たとえば、AIが検知した情報を全て伝えれば情報過多にもなりかねない、適切に医師にフィードバックするにはどうすればいいか?「医師とともにあるAI」で大腸がん死亡率の低下を目指す、と炭山医師は言う。