いびきに悩むなら…鼻にスルスルな“管”を試すという選択肢

公開日: 更新日:

「そういった人が、ナステントで症状改善に至るケースがあるのです。商品化が先になったため、きちんとした論文発表はまだですが、今後はCPAPやマウスピースとの比較試験も行うことを考えています」

 SASの治療の重要性は、近年、一般の人の間でも徐々に浸透してきている。SASを放置すると、昼間の眠気、だるさ、倦怠感が続き、交通事故や労働中の事故につながる可能性が高くなる。無呼吸と低呼吸の繰り返しで心臓に負担をかけ、高血圧糖尿病心筋梗塞脳卒中などを起こしやすくし、突然死のリスクもある。

「SASではない、しかし、いびきをかくという場合も深刻です。狭い気道で呼吸をするのは、笛を吹き続けるようなもの。一晩中いびきをかけば疲労は大きく、脳も内臓も休まらない」

 一緒に眠る人の睡眠を妨げる問題点もある。いびきがある人は、大音量でなくても、SASのチェックも含めて一度耳鼻咽喉科の受診を。なお、ナステントは保険適用外で、1箱7本入り3478円(税込み)。購入には医療機関の「指示書」が必要だ。かつてのみ込み事故があったが、回避するための改良が加えられている。

■SASは肥満の中高年だけに起こる?

 あごが小さいアジア人は、やせている人や若い人でもSASになる。近年は、子供のSASの問題点も指摘されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」