寝姿勢、運動、持病…「五十肩」と楽につき合う工夫
急性期は安静が基本。痛みで眠れないときは局所麻酔と鎮痛剤を注射する。朝晩の冷えで肩が冷えると、痛みが増す。肩の保温サポーターは効果的で、保温が足りないときはその上からカイロを貼るといいという。
「睡眠時の痛み対策は、痛む方の肩から肘の下に枕などを置き、さらにお腹の上でクッションなどを抱えるようにして寝ると効果的です」
侮れないのが糖尿病だという。
「糖尿病の方は五十肩になりやすい上、長期化しやすい。糖尿病でない人は1年ほどで治りますが、2年たっても治らない人を調べてみると、糖尿病で血糖コントロールが悪かったりします。糖尿病の人は、血糖値の管理が第一です」
■石田ゆり子が苦しんだ石灰性腱板炎は?
発症から4カ月ほどで痛みが軽くなり、痛くても少しずつ動かせるようになる。そうなれば、可動域制限の元凶である拘縮を解消すべく運動だ。
「ひとつは振り子運動で、イスの背もたれに痛まない手で体を支え、痛い方をだらんと垂らして反時計回りの円を描きます。1回1~2分。もうひとつは、向かい合わせのイスに座り、痛まない方の手で痛む方の手首を握り、体を前に引っ張るイメージで向かいのイスの座面に触れるように伸ばします。10秒キープを5回やるといい」