着ている服一着で心電や体温を計測できるスマートアパレル

公開日: 更新日:

「心電、体表面温度、上半身の動きのデータが取れるシャツは、いまドイツの大学病院で認知症患者さんを対象とした臨床研究が行われています。また、同じドイツの研究機関では、イースキンを用いてリハビリによる体の可動域を分析するソフトを開発中です」

■病気を発症する前の状態を見つけるのが目標

 日本の寝具会社と共同で開発を進めているのは、足首に巻くベルトタイプを活用したもの。室温と足首温度、足の動きを検知して、熟睡を導く環境のコントロールを行うというシステムだ。

 他にも、LEDライトを当てた皮下の血液の色から血糖値を測定する技術、血流の速さから血圧を測定する技術などを他の研究機関が開発している。今後、これらの技術とイースキンをコラボさせていきたいという。

「将来的には、企業や研究機関などと共有したビッグデータを活用して、病気の発症前の状態を見つけられるようなスマートアパレルを目指しています」

 一般への実用化は20年をメインターゲットにしているが、今年の夏以降には何かしら1つ目の商品を販売する予定。個人向けのイースキンは、一着1万~10万円くらいの価格帯を想定しているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  4. 4

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  5. 5

    みのもんたさんが自身のスキャンダルで見せた“類まれな対応力”…明石家さんま、石田純一との共通点

  1. 6

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 8

    日本代表FW古橋亨梧の新天地は仏1部レンヌに!それでも森保ジャパン復帰が絶望的なワケ

  4. 9

    維新は予算案賛成で万々歳のはずが…ゴタゴタ続きで崩壊へ秒読み 衆院通過の自民はニンマリ?

  5. 10

    松坂桃李「御上先生」第7話2ケタでV字回復へ 詩森ろばの“考えさせる脚本・演出”はTBS日曜劇場からの挑戦状