17年に現役引退…今浪隆博さんが甲状腺機能低下症を語る

公開日: 更新日:

■うつと指摘されて治療していたら引退せずに済んだかもしれない

 引退後は病気の経験を生かして日本スポーツメンタルコーチ協会認定の資格を取り、プロ選手のコーチングや講演をさせていただいています。その中で出会った精神科の先生から、「うつだったのかもしれませんね」と言われ、腑に落ちました。実際、甲状腺機能低下症からうつになり、うつ病の薬で症状が改善する方もいるそうです。もし、うつと指摘されて治療していたら、引退せずに済んだ可能性もあったかもしれません。同じように苦しんでいる方には、自分を救ってくれるものを見つけるまで諦めないでほしいですね。

 僕の場合、見つけられなかったけれど、それも運。それに、病気になって引退し、まったく違う生活を始めたことがうつから回復するには良かったと思います。その後は体調も安定し、これまで接点がなかったいろいろな方に出会って視野が広がり、毎日、楽しいですから。

 医者から「甲状腺機能低下症とは一生、付き合うことになる」と言われています。でも、薬は長期間服用しても問題ないし、日常生活の制限は昆布を食べるのを避けることと水分をたくさんとることぐらい。不便はとくにありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”