大腸がん早期発見の要 検便の「偽陰性」を防ぐ3つの工夫
3つ目がビタミンC。ビタミンCは、ヘモグロビンの作用を相殺する性質があります。採取の前に果物やサプリなどでビタミンCを取り過ぎると、偽陰性になるリスクが高いでしょう。
進行がとても速いタイプもありますが、一般に大腸がんは進行が遅く、3年ほどは無症状。それでも、「毎年、検便を受けていたのに、見つかった時は手遅れ」といった悲劇を耳にすることは珍しくありません。そんな悲劇の裏に、このような事情が影響している可能性は否定できないのです。
1回の採便で大腸がんが見つかる確率は45%ですが、2回で70%にアップ。理論上は、3年続けて受ければ、97%の発見率に上昇します。古くさくても有効性は明らかですから、偽陰性を防ぐ工夫が大切です。